2012年3月8日木曜日

ビタミンE(αトコフェノール)一分子でペルオキシラジカルを何分子除去できるんで...

ビタミンE(αトコフェノール)一分子でペルオキシラジカルを何分子除去できるんですか

おねがいします







まずは添付した図をご覧ください。



ビタミンEとは、トコフェロールとトコトリエノールのそれぞれ4種、合計8種類の物質の総称で、人の場合、中でもD-α‐トコフェロールが一番強い抗酸化作用を示します。



図はそのD-α‐トコフェロールの構造式ですが、分子の左端にフェノール性ヒドロキシ基(-OH)があるのがお分かりいただけると思います。

実はこれが抗酸化作用を示す源で、体内に存在する脂質で考えると、脂質が酸化されてできる脂質ペルオキシルラジカル(LOO・)に電子と水素を供与して過酸化脂質(LOOH)にして安定させ、自らはビタミンEラジカル(VE・)つまり、このヒドロキシ基部分が(‐O・)となり、このビタミンEラジカルが比較的安定しているために連続的脂質過酸化反応を停止させています。



結論から言えば、1分子のビタミンEで1回に除去できるペルオキシラジカルは1つだけです。



しかし、実際はビタミンEラジカルはまたビタミンC(アスコルビン酸)やNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)、ビタミンA(レチのール)、グルタチオンなどの、より強い作用を持つ抗酸化物質から電子と水素を奪ってまた再びビタミンEとなるので、最終的にビタミンEラジカル(VE・)がもう一つの脂質ペルオキシルラジカル(LOO・)と結合してVEOOLとなってしまうまでには、多くのペルオキシドラジカルを除去していると考えられます。





<参考>

●Wikipedia ビタミンE

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3E



●Wikipedia 脂質過酸化反応

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%82%E8%B3%AA%E9%81%8E%E9%85%B8%E...



●Wikipedia 抗酸化物質

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%89%A9%E...



●連鎖的脂質過酸化反応

http://hobab.fc2web.com/sub2-rennsatekisisitsukasannkahannnou.htm

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