ほうれん草
西洋と日本のほうれん草とでは栄養成分に違いがあるんでしょうか?
ビタミンA効果のあるカロチンを多量に含むほか、ビタミンB2、C、葉酸やカルシウム、鉄、ヨード、マンガンなどを比較的多く含む緑黄色野菜の代表だからです。特に、カロチンと鉄の含有量は、野菜の中でも1、2を争うものです。なお、緑黄色野菜では比較的少ないビタミンCも、キャベツや大根、白菜を上回る含有量を示し、ミカンの約2倍も含みます。また、タップリ含まれるクロロフィルは、人の血を浄化する作用を持ちます。
但し、これらの栄養素は季節によってかなり差があり、冬季にくらべ春から夏にかけてのものは、ビタミンCやA含有量が三分の一から半分近くまで減少します。やっぱり、ホウレンソウは冬が旬の野菜です。夏のホウレンソウを選ぶ時は、北海道のホウレンソウの方が、栄養価的に優れています。暑さに弱いホウレンソウは、府県の高温条件下で、遮光をしながら作るものに対して、北国の露地物のホウレンソウは、乾いた太陽を一杯浴びて、味も、栄養価(ビタミンCやA)も優れているのです。
さらに、同じホウレンソウと言っても、東洋種と西洋種とでは栄養価が大きく違います。ビタミン、ミネラルとも東洋種の方がはるかに勝っています。ただ、最近のホウレンソウは、何れの季節の物も、品種のかけ合わせによる雑種一代(F1)で、純東洋種、純西洋種とは言えません。冬から春先にかけての緑の濃い葉にギザギザの入ったホウレンソウが、東洋種の血を濃く受け継いでいると、考えるとよいでしょう。
http://www.agri.pref.hokkaido.jp/nouseibu/soma/index/houren2.html
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