2012年3月23日金曜日

食べ物の成分表記について

食べ物の成分表記について

食べ物の包装・パッケージにはカロリーやビタミンの量を表記した成分表記がありますよね



この前買ったパンの包装には成分表記そのものがありませんでした

いま冷蔵庫に梅干しのパックがあるんですが、60グラムしかはいっていないのに100グラムあたりの成分が書かれています

お菓子なんかは、箱に入っている総量の成分よりも「一コ当たりの~」成分表記をされることが多いですよね



こんな風に、商品によって表記のされ方にずいぶんと差があるように思うんです

成分表記の仕方はメーカーに完全に委ねられているんでしょうか?

それとも何かしらの決まりがあるんですかね?



特に内容量と一致しない量の成分表記が書かれていたり、成分表記そのものがしばしばないことが疑問です

何かご存知の方、回答よろしくおねがいします







食品の栄養成分表示は義務付けられていません。表示するかどうかはメーカーの任意です。

ただし、表示する場合の方法は、厚生労働省が定めた表示基準に従わなければなりません。



その表示基準では、「販売される状態における可食部分の100g若しくは100ml又は1食分、1包装その他の1単位当たり」と規定されています。

つまり、100g当たり/100mL当たりでもよいし、1食分/1包装分/1回分などでもかまわないということです。



前者の表示は、その食品の摂取量(重量・容量)に対する各成分の比率(百分率)を把握することができます。また、日本食品標準成分表の栄養成分量との比較が容易になります。重量・容量の異なる他の食品や他社の同種食品との比較も容易です。



後者の表示は、その食品1単位を摂取した場合の各成分の絶対値を把握することができます。



どちらも一長一短です。両方を表示すれば良いのでしょうが、包装容器の表示スペースは限られているので、各メーカーの判断でどちらかの方法を選択しているわけです。



たとえば、マヨネーズは、キユーピーも味の素も「1食分(15g当たり)」の表示になっています。1食分を15gとした根拠は知りません。大さじ1杯なのかもしれません(ネット上では大さじ1杯12gという情報もあります)。

この15g当たりの表示を100g当たりに換算するには「(15分の100)≒6.67」を掛け算しなければなりません。

逆に100g当たりの表示を15g当たりに換算するには「(100分の15)=0.15」を掛け算しなければなりません。



たとえば、ビール・発泡酒類については、容器の表示は各社とも100mL当たりです。Webサイトの原材料・栄養成分表示の一覧表では、キリンは100mL当たりの数値のほかに括弧書きで350mL当たりの数値を併記しています。アサヒ・サッポロ・サントリーは100mLあたりの数値だけです。企業の社会的責任(CSR)に対する姿勢の違いかもしれません。



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「栄養表示基準等の取扱いについて」 (平成8年5月23日衛新第46号)

各都道府県・各政令市・各特別区衛生主管部(局)長宛

厚生省生活衛生局食品保健課新開発食品保健対策室長通知



2 表示事項について



(1) 法第31条第2項第1号の食品の栄養成分量及び熱量に関し表示すべき事項(以下「一般表示事項」という。)は、次のとおりである。



① 当該食品の販売される状態における可食部分の100g若しくは100ml又は1食分、1包装その他の1単位(以下「食品単位」という。)当たりのたんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの量及び熱量並びに表示しようとする栄養成分(以下「表示栄養成分」という。)の量(栄養表示基準第2条第1号及び第2号)。

この場合、栄養成分量、熱量及び食品単位は、販売される状態における可食部分で表示すること。

水等を加えることによって、販売時と摂食時で重量に変化があるもの(粉末ジュース、粉末スープ、米、小麦粉、乾めん、マーボ豆腐の素等)においても販売時の栄養成分量及び熱量で表示すること。



② 栄養機能食品(食生活において栄養表示基準別表第1の第1欄に掲げる栄養成分の補給を目的として摂取をする者に対し、当該栄養成分を含むものとして、基準に従って当該栄養成分の機能の表示をするもの)にあっては、一般表示事項以外に次の事項を表示すること。(栄養表示基準第2条第2項)

<以下略>



③ 食品単位。食品単位を1食分とする場合は、当該1食分の量を併せて表示すること(栄養表示基準第2条第1項第3号及び第4号)。この場合の1食分の量は、通常人が当該食品を1回に摂食する量として、営業者等が定めた量とするものであること。



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百グラムに対しての分量を書いておくことで、

塩分や糖分、それぞれの栄養素の計算が簡単になると思います。

(%に置き換えしやすいです)



特に塩分や糖分に関しては、医師からの栄養指導を受けている方以外でも、その数値を見ただけで「塩分が多いから塩辛そうだ、糖分が高いから甘そうだ」と目安にもなります。



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